ICNLPと(株)チーム医療
チーム医療とジョセフ・オコナー氏との関わりは1994年に遡ります。この年、弊社は『INTRODUCING NEURO-LINGUISTIC PROGRAMING』(オコナー氏とジョン・セイモア氏の共著)を『NLPのすすめ』として翻訳出版しました。私はNLPについての短い研修を受けていましたが、NLPがどのようなものなのか明確には分かっていませんでした。そのため、自社で出版したものの本書に書いてあることを十分理解できていませんでした。
それから4年後、弊社は米国のサンタフェNLP/発達心理学協会と提携して、本格的NLPトレーニングを開始しました。私自身が実際にそのNLPトレーニングを体験してみて初めて、オコナー氏の『NLPのすすめ』の真の価値と魅力を理解しました。それはまさに‘目からうろこ’の体験でした。以来『NLPのすすめ』は版を重ねて、「NLP実践者必携の書」という評価を得ることになります。
その後、2006年に『NLPでコーチング(原題:COACHING WITH NLP)』、2007年に『NLP実践マニュアル(原題: NLP WORKBOOK)』とオコナー氏の著作を翻訳出版しましたが、オコナー氏ご本人にお会いしたのは2008年のことでした。

オコナー氏はNLPトレーナーとしてだけではなく、「トレーニングされた有能なコーチたちのグループを作る」というビジョンの元、International Coaching Community=ICC(国際コーチング連盟)を設立し、コーチとして世界中で活動しています。現在ICCは、世界60ヵ国・約6,000人の認定コーチだけで構成する世界最大規模の国際コーチ組織です。2008年、私どもはオコナー氏を日本に招聘して、8日間の「ICC認定国際コーチング・トレーニング」を行いました。初めて体験するオコナー氏のトレーニングは、氏の並々ならぬ力量、そしてキャリアに裏付けられた膨大なバックグラウンドを感じさせるものでした。
現在、NLPを教える団体は10を超えていますが、その全ての団体が質の高い研修をしているとはいえません。また、国際的な組織だとアピールする団体もありますが、日本で国際資格を認定する団体はとても少ないのが実情です。そのような状況の中、私どもチーム医療はNLPの国際的組織に加盟するための準備をすすめ、日本におけるNLPの発展のためどの団体に加盟するのがよいかを模索していました。
そんな中、オコナー氏の実力を目の当たりにして、また氏の「NLPをトレーニングするための明確で信頼のおける基準、倫理、原則を提供する」という理念に私は共鳴し、氏が設立した国際団体ICNLP(International Community of NLP)への加盟を決意したのです。

2008年、弊社は日本での最初の国際的なNLP組織に加盟する団体になり、それ以降ICNLPの国際基準を満たしたNLPトレーニングを提供してまいりました。
そして2011年、オコナー氏直接指導の下、16日間の厳しくも楽しいトレーニングを受けて20人の仲間が日本初のICNLPトレーナーとして認定されました(私もその中の一人です)。そして日本人によるICNLP認定トレーニングも開催できるようになりました。私はこの年を日本におけるICNLP元年にしたいと思っています。
今後も私どもは、会長のオコナー氏や認定トレーナーの皆さんと共に、日本における質の高い、明確で信頼のおける基準、倫理、原則に基づいたNLPトレーニングをご提供して行きたいと考えています。ICNLPと弊社チーム医療をどうぞよろしくお願いいたします。
- 梅本 和比己
- ICNLP認定マスタートレーナー
- 株式会社チーム医療代表取締役